比較画像:アニメキャラもついにお化粧する時代が来た! 手書きで1枚1枚アイシャドーやチーク施し…『甲鉄城のカバネリ』
原画(アニメイトAKIBA公式・カバネリ原画展より)
彩色指示
- 『このカットもTVペイントCUTなので、タッチ生かしで何卒…』
『宜しくお願い致します 』
カバネリ「メイクアップ」彩色項目
- 髪に「影」や「ぼかし」を入れ、ツヤを加える
- 目に「ハイライト」や「質感」などを加えることで、目力をアップさせる
- まぶたに「線」などを加え、「アイシャドー」を入れる
- 「色」や「線」を足し、眉を整える
- 肌の色味を自然な感じに整え、ほのかに「チーク」を入れた感じにする
チーフ〝メイクアップ〟アニメーター:松本 幸子だが、この作業、かなり大変そうだ。
アニメは基本的に、1秒間に24コマを動かすことで「動画」になる。キャラクターの動きを表現する場合は、この24コマのうち通常、8~10枚の絵を書く必要がある。
「メイクアップ」の場合も同様で、髪や目の色をペンタブレットやブラシで1枚1枚、“手書き”で塗らないといけない。
3人態勢で作業しても、平均して1日に50枚をこなすのが精いっぱいだという。
- 「『新しいことにチャレンジしたい』との思いです。正直、試行錯誤しながらやっていますが、キャラクターを『よりかわいく、格好良い絵にするんだ!』という思いで体当たりで挑んでいます」「あと、『TVペイント/TVPaint』という、手書きの質感をより出せる作画ソフトの導入も大きいです。
(ソフト上で)イラストを動かせるようになったので、作業がしやすくなりました。透明感や艶っぽい表情、『キャラクターが生きている感じ』を出すことが目標です」