ACTF 2016開催前に予定されているデジタル作画活用事例講座です。
■ 12月26日(土)20:00〜22:00(予定)
(探偵チームKZ事件ノートの制作にはTVPaint Animationが使用されています)
■2016年1月21日(木)10:30~12:00
12月16日に開催された京都精華大学「KCCデジタル作画セミナー&セルアニメ新時代研究部会」のレポート(CGWORLD編)
http://cgworld.jp/feature/1512-kcc-report.html" onclick="window.open(this.href);return false; (セルシス RETAS STUDIO StylosおよびCLIP STUDIO PAINTを仕様)
デジタル作画を取り巻く現状の最大の問題は、まだ連携できるスタジオが少ないこと。スタンダードとなるツールが確立されていないことも要因の一つである。
「スタイロスはデジタル作画フローに大事な機能がそろったツールだと思っていて、32bitでメモリも2GBまでなのですが、作画作業には概ね支障ありません。ただ開発は止まっているので、スタンダードになるとは言えないのですが......(栗崎氏)」
「アニメーション機能を備えた多くのツールは、タイムラインが横方向になっています。日本の商業アニメで普及しているタイムシートは流れが縦方向なので、そういうフォーマットの違いがそのまま垣根となってしまっています。(新井)」
ノルダでは紙のシートを用いず、必要であればデジタルのものを印刷して、撮影に回すというフローになっていた。
これを受け取る撮影側としては「規格外」のシートとなってしまい、混乱の元になったという。
現状は、紙のタイムシートで全てが回っていると言っても過言ではないアニメ業界のフロー。シートには仕上げへの指示等さまざまな情報が、文字だけでなく必要であれば図でも描き込まれる。
いま現在のデジタルのツールでは実現できていないシートの自由度の高さが、実は作画のデジタル化そのものに匹敵する大きな課題となっている。
第二部:「京都発信、セルアニメ新時代!」公開研究部会
アニメ業界は非常に多くのフリーランスによって回っている面があります。スタジオに属していればデジタルツールを学ぶ機会も作れますが、フリーランスの場合各自で習得することになります。ソフトだけでなくタブレットも買ってもらって、設備を整えてもらわないと仕事を出せません(ライデンフィルム・坂本氏)
ストレージやネットワークなどのインフラ、システムスタッフを立ててセキュリティや情報漏洩についての保守を行うなどの課題も無視できない。
(中略)
データ管理については、これまで『紙の管理』を行っていた部分がファイルベースに置き換わることになる。全く新規のパートというわけではないが、スキルセットが異なるものであり、感覚の置き換えには十分な時間を要するだろう。
どこでどのように習得するのか以外にも、作画ソフトのスタンダードが定まっていない現状、どれを学ぶかという判断は容易にはつかない。